2012年03月13日

第51回 いけばな協会展

今年も春一番の花展である「いけばな協会展」が、3月8日から12日まで6日に渡り
松坂屋上野店で開催されました。

都古流からは6名が参加し、それぞれの思いのたけをお花に込めて発表しました。

正式な作品写真は後日ホームページにアップしますが、
スナップ写真とともに、まだまだ鮮明な花の記憶をお届けします。


2次展には、久々に連作を発表しました。
富士山とその裾野を流れる河、そして波間をゆく船という景色を生けあらわした一作です。
都古流 2次展作品
花材は、二重切はヒバ、船には菊を用いました。

富士の副家元は、一年半ぶりにこの花型に挑戦しましたが、まだまだ家元の富士には近づけないと、
次にこの作品を生ける機会に向けて改良点を探し始めています。次回をお楽しみに。

菊を生けた小林さんは、年明けから菊のお稽古を積み重ねこの日を迎えました。
その成果か当日はさらさらと菊を生けあげ、家元を驚かせていました。

重たい印象の二重切に合わせて、さらっと生けた菊。
強弱の効いた連作になったのではないでしょうか。





3次展には4名が参加しました。家元と土居一彩さんの黄色い花の席からご紹介します。
3次6ブログ.jpg
左は4世家元・小林一阿彌作品、草ものを使った3筒生け、都古流では「澪標(みおずくし)」と呼ばれる花型です。
3筒にそれぞれ大きさ・花型を変えて生け、一作にまとめるというものですが、
撓め(人の手で植物を曲げること)が効かない草もので3筒を生け分けるのは簡単なことではありません。

今回家元はあえてユーカリとオンシジウムという撓めの効かない花材を選び、
華やかで可愛らしく、小さくて身近に感じられるお生花を作り上げました。

生徒さんたちの作品を指導する傍らで、あっという間に3筒を生けてしまった家元先生、
今年83歳を迎えるとは思えない花とのやり取りは圧巻でした。



右は土居一彩さんの山茱萸。

お花屋さんから届いた山茱萸の束には、教室の天井(約3m)に引っかかってしまう長い枝や、
女性の腕ほどもある太い朴が混じり、一目見たときには口をポカンと開けてしまう程でした。

しかし、その難物を根性で一作にまとめ上げ、女性の作品とは思えない力強さを感じさせる作品に仕上がりました。





もう一席は柔らかい線と厳しい線の対比も感じられる2作品が並びました。
3次展43番席.jpg

左は今回花展初出品の西山一芳さん。

西山さんも2月初めから桜を猛特訓。この日に備えて着々と腕を上げました。
「優雅な線」を信条に、お仕事帰りの厳しい時間制限の中、ここまで頑張りました。いかがですか?
予定通り展示日にほぼ満開となり、一足早い幽玄な桜の世界に酔ってしまいそうな作品になりました。



右は金子一元さんの木瓜。

金子さんはいけばなコンクールでも受賞歴のある花展のベテラン。
今回は西山さん・土居さんの若手に触発されて、いつも以上に生き生きとした表情で花に向かい、
「今回の木瓜の線は好き」とにっこりと笑って仕上げた作品です。
また、ベテランなのに研究熱心で、興味のある作品については作家の先生に声を掛けてお話を伺い、
「今度あんな感じのお花、挑戦してみようかしら」と話していました。
今度、を楽しみにしています。




以上、都古流の6作品、いかがですか?
会場にお運びくださった皆様、どうもありがとうございました。
ぜひ、ご感想お聞かせください、お待ちしております。




なお、昨年のいけばな協会展、2次展開催時に東日本大震災が発生しました。
あれから早くも一年が過ぎました。
あらためて犠牲になられた方々のご冥福と、被災地の一日も早い復興をお祈り申し上げます。











posted by 385 at 14:39| Comment(2) | TrackBack(0) | お花の展覧会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
3次展43番
感動しました
特に右のお生花の枝ぶりに
の生かし方を学びたいと思います
Posted by 案山子 at 2012年03月19日 16:36
案山子さま

コメント、ありがとうございます。

更にグレードアップした作品をご覧いただける日を目指して
出品者一同、気持ちを新たにお花と向かいあっています。

今後ともどうぞよろしくお願い致します。
Posted by 385 at 2012年03月19日 22:27
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック