2012年07月18日

水盤生花

関東地方も梅雨があけました。
とうとう夏の到来です!

浴衣や風鈴など、涼しさを感じさせる夏の風物の出番ですね。

いけばなでは、夏の風物の一つに、『水を見せて涼を感じる』作品があります。

普段は筒型の器に生ける事が多いお生花ですが、
最近暑くなってきたので、水盤型の花器を使って涼しげなお生花を生ける方が増えてきました。

今回はそんな水盤生花を3作、ご紹介します。


最初は古典の水盤生花です。

一美先生 だるまヒオウギ.jpg

花材は「だるまヒオウギ」。
可憐な花と肉厚の葉で構成する作品。
撓めの効かない茎を葉で隠しながら、美しい流れを表現しなければならない花材です。

ベテラン一美先生のこの一作は、
曲がらない茎をカバーするために葉を良く撓めて
流れるような留(作品の右側へ流れる線)の線を描いています。

藍色の四角い水盤を用いて、古典の花をモダンに仕上げました。
オレンジ色の花が良く映えます。


次ははっきりとした色で夏らいし一作です。

一成先生 モナルダ・オクロレウカ.jpg

花材はオクロレウカという葉とモナルダという花の組み合わせです。

すっきりと伸び上がるモナルダの花と、ほんのり撓めたオクロレウカで
南国のような色合いの夏のお生花が出来上がりました。

2種類の花材を混ぜて生ける、古典とは一味違う生け方です。

こちらもベテラン一成先生の作品。
「お花を生けてると、暑いのを忘れちゃうわ…」と
笑いながらおっしゃっていました。


最後はちょっと風合いを変えた作品です。

一希さん ドラゴン柳・バラ.jpg

花材はドラゴン柳に薄いピンクのバラと濃いピンクのスプレーバラ。

天地人三才はドラゴン柳で、肉付けにバラを配しました。
こちらも3種をまぜて生けています。

前の2作のきっちりとした風情とは異なり
自由に伸びる柳の線が楽しい作品です。

ピンクのバラがさりげなく全体の印象を引き締めてくれました。

この作品を生けた一希さんは若手のベテラン。
おおまかな説明だけでしっかりとした花型にまとめてくれる
頼りになる生徒さんです。



3作ともたっぷりとした水面が涼やかな作品です。
「四季それぞれの風情を楽しめる」、
いけばなの楽しさの一つであり、日本に生きる楽しみの一つでもあります。

皆さんも夏を思い切り楽しんでください。










posted by 385 at 10:01| Comment(0) | TrackBack(0) | お稽古のお生花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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