2016年09月13日

重陽の節句

9月に入りました。
朝晩涼しくなり、蝉の声も遠くなりましたね。

9月9日は重陽、菊の節句でした。
そこで、菊のお生花です。
 
新調した手桶花器に小菊を生けたのは
このところ手桶を追求している一史さんです。

少し苦手意識のある草物に挑戦、
今日は完成予想図を描いてから
生けてみたところ…

image.jpeg

今までとは違った優雅な線に撓められました、
苦手を克服し始めたよう、やった!

新しい花器の最初の作品が理想的に入り、
幸先の良い秋のスタートでした。


インスタグラムでも教室の作品をご紹介しています。
よろしければ、こちらもご覧ください。


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2016年06月23日

涼風献上

梅雨に入り、早くも夏日を記録している今日この頃です。
いかがお過ごしですか?

暑くなってくると恋しくなるのが水。
水を感じられると少し、涼やかな気持ちになれます。

お稽古でも、水を意識した作品作りをしてみました。

20160618 一恵.JPG

一恵さんの水盤でのお生花です。
花材はアガパンサス。

町中でも見られることの多いお花ですが
生けた姿はまた一味違います。

大き目の水盤にたっぷりと水を張り
中には石を敷くと、川のせせらぎのような風情が出ます。

花器の下に敷いている板は『水車板』といい
ところどころ四角い穴が開いています。
これはその昔の水車の廃材をいけばなの道具として
取り入れたものです。
水を感じることのできるお道具として
水辺の花を生ける時や、暑い時期水を感じられる道具として
使われます。

写真から涼しさを感じて頂けたでしょうか?

このように、お花だけでなく取り合わせるお道具からも
季節の風情を感じることができるのが、いけばなの楽しみの一つです。
ラベル:アガパンサス
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2016年05月23日

花の道は本当は厳しいのです。

お生花のように、古典様式のいけばなの事を、
『格花(かくばな)』とも呼びます。
古くから、日本建築の中心ともいえるもてなしの場・床の間を
飾るために完成された、その名の通り、背筋が伸びるような
格調の高いいけばなであると思います。

また『流儀花(りゅうぎばな)』と呼ばれることもあります。
流儀の中で伝承されている花に対する美意識や技などが
集約されて、形作られたいけばなだからでしょう。

このようにとても格式あるいけばな「お生花」ですが、
初心者の方にお教えする時には
最初からあまり重くならないように
楽しい部分を前面に押し出して
ちょっとマイルドな感じで始めます。

ですから、お花の経験の無い方でも、安心していらして下さいね。
お待ちしています。

ですが、いけばなは別名『華道』ともいうように
ひとつの「道」を究める芸事です。
正直、楽しいだけではないのです。

そんな事を学ぶ段階にさしかかっているのが一史さんです。
このところ、真剣勝負ともいうようなお稽古が続いています。
笑顔はお茶の時間のみ、あとは緊張感で張り詰めたような空気の中
毎回お花を生けています。

先週は柾木でした。

20160521一史さん.JPG

『教科書に載りそうな真体を生ける』という課題。
さりげないお生花に見えますが
さりげなく生けられるものではありません。
そこを学んでいただいてるのです。

このところ、厳しいばかりで辛くなっているのではないかしら?

と、思ったりもしますが手加減はせず、愛のムチ。
勝負のごときお稽古が続く今日この頃。

君ならできる!
歯を食いしばって、付いて来てくださいね、一史さん。


でも、初心者の方には楽しいだけの部分から始めますので
興味のある方は安心していらして下さいませ。


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2016年02月23日

花木の季節

お花屋さんの店頭に桃や桜が並んでいますね。
自然より一足早く、花木の季節の到来です!

そこで花木の作品を2つ。

まずはお生花、林鐘梅(りんしょうばい)です。
20160219 一竹さん 林鐘梅.jpg

今年雅号を頂いたばかりの一竹さんの作品です。

林鐘梅は直径5ミリくらいの小さなピンクのお花が
幹に沢山つくのですが、まだつぼみなので花木に見えませんか・・・?

一竹さんはよくお家で生けた様子を写真に撮って
見せて下さいます。
最近はご友人の画家の方の作品とご自分のお花をコラボレートした写真を
多く見せて下さいます。
それがなかなか素敵で、お見せできないのが残念!

続いて盛り花の作品
20160218 大塚.JPG
一希さんの作品は土佐水木・ストック・ドラセナ。
土佐水木の房状に下がる黄色い花は、さわやかな春の色ですね。
オーソドックスな作品、「つまらいかな・・・?」と最後に右に流れる枝を足し
ぐっと動きを出してくれました!



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2015年11月11日

Kさんの場合

Kさん、ロマンスグレーの紳士です。
いつも、膝丈パンツに大きなラケット入りのバッグ、
軽やかなテニス姿でお稽古にみえます。

なぜなら・・・・・

元気一杯の時には、重い通りに撓めが効かない花材に対して
ちょっとやるせなくなって・・・
でもテニス帰りの少し重たい体の時にはそんな気持ちにならないそうです。

そんな風に自分をコントロールしながら
今週も穏やかに楽しげに、お生花を生けました。

Kさん11月.jpg

花材は朝鮮槇・小菊

皆さん、自分なりの向き合い方でお花と対峙しています。
その人らしい向き合い方を見つけてくれると、
先がとても楽しみになります。
ラベル:朝鮮槇 小菊
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2015年05月20日

一歩先へ

お生花のみのコースで一年半、基本の一種生けを中心にお稽古を続けたKさん、
2種生けにトライしました。

Kさん2種生け.JPG

イボタと白菊の、爽やかな取り合わせのお生花。

一年半、じっくりと1種生けを勉強した成果でしょうか、
2種生けがすんなりと美しくまとまりました。
積み上げた時間を踏み台にして、一歩先に進めたお稽古でした。




ラベル:白菊 イボタ
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2015年04月26日

初夏の色合い

4月も残りあとわずか、もうすぐ連休です。

Kさん.jpg

初夏の色合いのお生花はデルフィニウムとオクロレウカ、
Kさんの作品です。

掛け軸は『春風満草庵』ですが、
『涼風献上』な印象の作品でした。



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2015年03月19日

いけばな協会展その後

3月4日から9日まで、新宿高島屋で華やかに開催された『いけばな協会展』
無事終了致しました。

会場にお越しいただいた皆様に、心より御礼申し上げます。

都古流からは6名参加、うち5名が木瓜のお生花を出品しました。
その様子は近々ホームページにアップします。


今日はその後のお話。

お生花はある程度枝を選ばないと生けられない様式のいけばなです。
先週のお稽古では、いけばな協会展で選ばれなかった枝を使って
3作の作品が仕上がりました。


20150312 小林 木瓜.jpg

Kさん。
いけばな協会展でも木瓜の二重切添流しを出品、
その反省を即座に研究する後姿にいけばなへの心意気を感じました。


一元さん 木瓜.JPG

一元先生。
協会展では毎回大作を生けて来た先生は
「一度家元先生作品のような力強い小品が生けたい」との事で
今回の協会展に挑みましたが、その結果やはり大作に。(迫力満点でした!)
そこで今回こそ小品にチャレンジ!
憧れを持つと、挑戦することの楽しさが倍増しますね。


20150213 床の間 無事 木瓜.JPG

最後はOさん。
たっぷりと投げ入れ。
赤い木瓜は日に日に色が薄くなり、
艶やかな赤から穏やかな赤へと変化してきました。
展覧会の2日間では見る事のない優しい木瓜の色。

展覧会後のお花を存分に楽しんだ春の一日でした。



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2014年11月12日

薩摩と浪速に錦を飾ろう!

薩摩出身の一瑞さん。

一瑞さんにいけばなのお稽古を勧めてくれたのは、
ご自身も東京にいらした頃にい稽古にいらしていたお母様。

入会されてほぼ2年、お生花もさらさらと生けられるようになり
今回は行体・高受けを入れる、という2つの新しい要素を含んだ作品を生けました。

一瑞さんの孔雀ヒバ.JPG


お稽古で生けたお花はメールでお母様にも見て頂いている、と言う事で
今回はお稽古の作品を教室の床の間に飾り、ご自身も入れて写真を撮りました。

メール、送りましたか?
お母様のご感想、楽しみにしています!



そして浪速出身の一由さん。
いつもアーティスティックなお花を生けるデザイナーさんです。

今回はフォルムのはっきりとしたストレリチア・カンガルーポー・旭ハランの組み合わせを使って
2口の花瓶に挑戦しました。

一由さん ストレリチア.JPG

今月は地元浪速で絵画展開催の為、お花のお稽古はこの一回のみの一由さん。
絵画展の成功をお祈りしています!

一由さんによると、浪速の女性には年齢に関係なく
アニマル柄を好むDNAが組み込まれているそうです。
毎週末の帰省でそのあたりも開花するかしら?
来月、お土産話とイメージチェンジを楽しみにしています!


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2014年10月07日

初めての草もの

10月に入り、新しい教室もだいぶ落ち着いてきました。

そんな中、秋らしい作品を一つ。

一孝さん ホトトギス.JPG

今年のお正月に最初のお免状を取られた一孝さんの、
初めての草もののお生花作品です。
(お稽古を始めた頃には、まだ草ものは生ける事ができないので)

記念すべき草もの第一作なので、花器もいつもの寸筒ではなく
籠にしてみました。

花材はホトトギス。
今頃は、お家のお庭で沢山咲いている、とおっしゃる方も多い、
秋のお花の代表格です。

遠目で見ると穏やかで楚々とした和の風情のホトトギスですが、
アップで見ると実は誰よりもワイルドなんです!
ホトトギス.JPG
ラベル:ホトトギス
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2014年05月25日

令法・りょうぶ・リョウブ

『令法』と書いて、「りょうぶ」と読みます。

お花屋さんによっては『両武』とも書くようです。

明るいグリーンの柔らかい葉と、白い房状の花。
流れるような枝のラインを持つこの令法をお生花のお稽古に使いました。

令法 かるかや 一芳さん.JPG

一芳さんは『かるかや(手桶)』を用いて粋な一作。

一芳さんにとって令法は秀作展でも生けた思い出の花材です。
渋い線を持つ枝を真(一番高い枝)に選んで撓めを効かせた、職人気質な作品です。


IMG_1985.JPG

こちらは一由さんの三つ寄せ。

3つの高さの異なる寸筒を合わせて飾る花型は別名『澪標(みおつくし)』と言います。
今回は令法の軽やかな枝振りを生かすために、かなり小さめの3筒を使っての作品、かわいいでしょ。

普通の花台では印象が重すぎるので、北欧製のお盆に載せてみました。












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2014年05月21日

沙羅の木のお生花

『祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
 沙羅双樹の花の色、栄枯必衰の理をあらはす』

日本の高校生以上の皆様にはおなじみの平家物語。
この冒頭で、盛んな者にも必ず衰えるというこの世の道理を表すとされた花、沙羅。

そんな沙羅の木のお生花です。

一孝さんの沙羅の木.JPG

写真が暗くて見ずらいですが、艶のある白い花と赤い額のコントラストが
まるでライチみたいで、本当に可愛らしい花材でした。

枯れずにずっとこのままでいてくれたらいいのに・・・。

この作品を生けた一孝さんは入会2年目。
木苺のような、カクカクとクセのある沙羅の木の足も、
さらっとまとめられるようになりました、ㇷㇷㇷ・・・。

この沙羅の木には、蕾・花と共に、
朝顔のタネのような形状のタネがついていました。
一本の枝に、蕾・花・種が付いているなんて、
「栄枯必衰」ではなく、生命のつながり・未来を感じてしまいますね!







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2013年09月30日

石化柳のお生花

石化柳のお生花は、とても難しい。

暴れまわるように曲がりくねった美しい枝先は
「私、こちらの向きしか見せないわ」と、女優のように
使える向きを限定してきます。

丸くなることを拒否するように平たくつぶれた幹は
「もうちょっと向きを変えて・・・」とお願いしながら根本を回転させても
気づくと元の向きに戻っている頑固者です。

まるで人の手で姿を変えられることを拒んでいるよう。


石化柳のお生花、お稽古では7本入っている柳を7本生けにします。
つまり、「この枝は癖が強すぎるから使わない」とは言えない。

他の花材よりも少し、緊張してしまう花材なのです。

これに挑んだのが一史さん。
ヒバ・行李柳・石化柳と3種類用意していましたが
迷わず石化柳を選んだ怖い者知らず、いえ、チャレンジャーでした。

一史さん石化柳.JPG

ちょっと足が短めではありますが、立てるだけでも大変なこの柳、
最初に広げた花材を見て「うわ…」と思った瞬間から、
完成するまでの過程を共に戦った(そう、戦ったのです)ので、
生けあげた爽快感はひとしおでした。

作品全体の力強さと、特に添(左側に伸びた枝)に使った枝、
ワイルドな曲がりっぷりを良くまとめたと、家元も感心していらっしゃいました。




そしてショーウィンドウ用に生けたもう一作の石化柳がこちらです。


石化柳.JPG

上手くまとめたけど、ちょっと石化柳のワイルド感は控えめ・・・。

次回は一史さんの石化柳らしい自由な枝使いとショーウィンドウの花型のまとまり感、
2つの融合した姿を目指しましょう、ね、一史さん。そして皆さんも。






ラベル:お生花 石化柳
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2013年09月16日

9月2週目 お稽古のお生花は力作が続々

9月2週目のお稽古では
お生花もなかなかの作品が並んで
どれをご紹介しようかちょっと悩むくらいでした。

そこから、まず、これ。

一敏さん.JPG

このお花は「沢桔梗」といいます。
薄い紫色のラッパ状の小さなお花が、グラジオラスのように縦に並んで咲いています。

一敏さんはシンプルな7本生け。
可憐で華奢な沢桔梗に合わせて、敷板ではなく木でできたランチョンマットを合わせました。

秋到来!って思わず唸りそうな仕上がりですよね?

同じ花を手桶花器に生けた方々の作品も、本当に素敵でした。



サンゴ水木も素敵でした!

一葵さん.JPG

こちらは一葵さんの作品です。

手で撓めただけでは、すぐに真っ直ぐに戻ってしまうサンゴ水木、
しっかりと形を付けたい部分には、楔撓めを施します。

この楔撓め、細い部分ではとても精密な作業になり、難しいのですが
一葵さんは直径3ミリほどの枝に細かく細かく楔撓めを入れ、
とっても繊細な曲線を作り上げました。

技術点はもう満点!

他の皆さんもそれぞれにきっちりと美しい花型を生けていて、
見ている私がうれしくなる、
赤い枝に明るい葉の色が爽やかなサンゴ水木のお生花でした。


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2013年07月17日

同じ花でも・・・

お稽古に『西洋リョウブ』というお花が届きました。



一芳さんのかるかや.JPG

一由さんの西洋リョウブ1.JPG

一由さんの西洋リョウブ2.JPG

この3作品、みんな同じ西洋リョウブを使ったお生花です。
でも、かなり印象が違いませんか?

一番上の作品は一芳さんの作品。
枝に癖が無くすっきりとした印象で、最も西洋リョウブらしい作品です。
まっすぐな線を丁寧に撓めて、美しい曲線を作り出した作品です。

2番目は一由さんの作品。
クセのある枝をうまく生かした、枝ぶりを利用した作品です。
特に「添」という右側に伸びる線、手にした時に「添に使って!」と言ったとか言わないとか・・・。


そして3番目、これも一由さんの作品なのです。
2番目の作品を生けた後の残り枝もとっても素敵なクセ者で、
上手く組み合わせて小さな一作になりました。


同じ西洋リョウブでも全く違う枝ぶりがあり、
枝ぶりの違いで同じお生花でも全く異なる印象の作品に仕上がる、
人もお花も個性を生かす事が大切ですね。
ラベル:西洋りょうぶ
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2013年06月03日

夏に向けてのいけばな

関東地方は先週半ばに早くも梅雨入りしました。

でも、その後は夏を思わせる日差しの毎日で
梅雨を飛び越えて一気に夏になってしまったかのようです。

暑い夏を涼しく過ごすには
涼しげなお花を飾るのも一案。

今週は涼しさ先取りの、お稽古のお生花をご紹介します。



夏椿・鉄砲百合.JPG

まずは一由さんの枝もののお生花。
花材は夏椿と鉄砲百合。

夏椿は別名「沙羅の木」。
まだ開かない白い蕾が水玉のように可愛らしい枝ものです。

そこにやはり固い蕾の鉄砲百合を合わせました。
四方に広がる鉄砲百合の花(蕾)の整理が勝負のしどころ。
線を意識してすっきりと仕上げました・

蕾と葉の緑が清涼感一杯です。



カラー.JPG

こちらは一芳さんの海芋のお生花です。

海芋、というとなじみがありません。
最近ではカラーと呼ばれます。
カラーと呼ぶと、ぐっと身近に感じられますね。

この海芋、いけばなでは古くから使われている花材です。
水盤にたっぷりと水を張って生け、水辺の風景を表す花材。

ですが今日はモダンなコンポートを用いて
現代的な作品に仕上げました。

飾る場所を選ばないモダンさと手軽に飾れる大きさのいけばなは、最近特に人気です。



デルフィニウム・キキョウラン.JPG

そして最後は一史さんの水盤生花。

花材はブルーが鮮やかなデルフィニウムに
白い斑が涼しげなキキョウランの葉の取り合わせです。

水盤型の花器に剣山を用いて生ける「水盤生花」という手法です。
木蜜で生けるよりも簡単、と思う方が多いのですが、
剣山にキキョウランの紙のようなヒラヒラの薄い葉を挿すのは想像以上に大変です。

額に汗しながらキキョウランの葉を一枚一枚丁寧に刺した力作。
しかし、それを感じさせない涼しげな佇まいの作品。


夏に備えてお花の準備は万全な、
今週の都古流家元教室の皆さんの様子でした。


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2013年01月01日

平成25年のお正月〜お生花編

明けましておめでとうございます。
平成25年も、どうぞよろしくお願いいたします。

昨年末、いつもお世話になっているお花屋さんが
まるでアイドルの握手会のように人で溢れ返っているのを目にして
『やはり皆さん、お花が好きなのだな』と感じました。

勿論都古流の仲間たちもお花が大好きで、
お正月を彩るためにさまざまな作品を生けました。

今回は生徒さん・そして教室のお正月のためのお生花作品の一部をご紹介します。


Kさん.jpg

五葉松と黄色いバラはKさん。
お知り合いの床の間にプレゼントすると言う事で
『都型』、別名『一阿彌好み』と呼ばれる都古流オリジナルの薄端花器で生けました。
五葉松の緊張感あふれる幹の線と花器との組み合わせで、格調高いお正月花になりました。





一伸さん.jpg

一伸さんのお生花は優しい色合い。
Kさんと似ていますが、こちらの松は根引き松、五葉松より少し小振りでカジュアルな印象の、
葉の長い松です。
柔らかいピンク色のバラですが、大輪なので2輪。

松とバラという花材の組み合わせは、南画の迷語で「不老長寿」を表すので、お正月やお祝いの席にお勧めです。



一恵さん.JPG
一恵さんは、若松と小菊を使ったお生花。
若松は門松に使う松、まっすぐにすっきりと伸びる松です。
都古流ではあまりお生花には用いなかった松ですが、清々しい出来上がりに、一同「来年は・・・!」と話題になった作品でした。


一希さん.jpg

一希さんは五葉松・千両の王道コンビに葉ボタンを合わせて
お生花ながらも可愛らしい作品に仕上げました。
一希さんは、今年3月に新宿高島屋で行われる「いけばな協会展」に参加の予定です。
美しくじっくりと撓めた松の曲線に、展覧会に向けた気合がちらりと垣間見える作品に仕上がりました。


教室のお正月花.jpg

そしてこちらは教室のショーウィンドウの作品。
松葉の根本が白く、葉先が緑色のこの松は「蛇の目松」と言います。

「巳年」に「蛇の目松」。

蛇の目松の穏やかな色合いに合わせて、黄色い実の千両を合わせました。

小さな作品ですが、数えきれないほどの楔を入れて型を整えた力作です。





















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2012年09月18日

紅葉李に似合う花は・・・?

『お稽古用に、とても良い紅葉李が入りました!』
花屋さんからの電話にわくわくしました。

生けて楽しく見て楽しく、と言う事で、合わせる花を2種類用意してみました。

まず合わせたのは菊。
秋の花ですね。

一芳さん 紅すもも・菊

一芳さんの作品。
菊の明るい黄色と紅葉李の濃い紅色のコントラストが鮮やかですね。
菊の黄色が強いので、紅葉李を大きめに生け、
菊を葉隠れ気味に使うことにより、色の強さを抑えた作品です。


次はクルクマを合わせた作品です。
一史さんの作品。

一史さん 紅すもも・クルクマ

クルクマには大きく美しい葉が付いています。
その葉を生かすために、クルクマと紅葉李を別に生け、合わせて飾るという生け方にしました。
合わせて飾る場合は小さい作品の真(一番高い花)は、大きい方の留(低い位置で左に伸びた枝)より
高くしてはいけないという決まりがあります。
その決まりを守るために、クルクマは水盤に生けて高さの調整をしています。



最後はネリネを合わせた一成さんの一作。

一成さん 紅すもも7・ネリネ

一史さんの作品と比べると水盤の作品が大きいですが、
これは全く別に飾る為に生けた2つの作品を一枚の写真に収めたからです。

一成さんはネリネのピンクと紅葉李の紅色は別に飾った方が映えるという判断で
別々の2作品を生けました。
と言う事で紅葉李は小さめに、ネリネは大き目に生けてあります。

ネリネの濃いピンクの花と薄いピンクの水盤が可愛らしい。




他の生け方・取り合わせの作品もご紹介したいのですが、
今日はこのくらいでごめんなさい。

合わせる花により花型を決めて作品に仕上げる。
同じ紅葉李でも出来上がりは色々で、見ていてもとても楽しいお稽古でした。







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2012年07月18日

水盤生花

関東地方も梅雨があけました。
とうとう夏の到来です!

浴衣や風鈴など、涼しさを感じさせる夏の風物の出番ですね。

いけばなでは、夏の風物の一つに、『水を見せて涼を感じる』作品があります。

普段は筒型の器に生ける事が多いお生花ですが、
最近暑くなってきたので、水盤型の花器を使って涼しげなお生花を生ける方が増えてきました。

今回はそんな水盤生花を3作、ご紹介します。


最初は古典の水盤生花です。

一美先生 だるまヒオウギ.jpg

花材は「だるまヒオウギ」。
可憐な花と肉厚の葉で構成する作品。
撓めの効かない茎を葉で隠しながら、美しい流れを表現しなければならない花材です。

ベテラン一美先生のこの一作は、
曲がらない茎をカバーするために葉を良く撓めて
流れるような留(作品の右側へ流れる線)の線を描いています。

藍色の四角い水盤を用いて、古典の花をモダンに仕上げました。
オレンジ色の花が良く映えます。


次ははっきりとした色で夏らいし一作です。

一成先生 モナルダ・オクロレウカ.jpg

花材はオクロレウカという葉とモナルダという花の組み合わせです。

すっきりと伸び上がるモナルダの花と、ほんのり撓めたオクロレウカで
南国のような色合いの夏のお生花が出来上がりました。

2種類の花材を混ぜて生ける、古典とは一味違う生け方です。

こちらもベテラン一成先生の作品。
「お花を生けてると、暑いのを忘れちゃうわ…」と
笑いながらおっしゃっていました。


最後はちょっと風合いを変えた作品です。

一希さん ドラゴン柳・バラ.jpg

花材はドラゴン柳に薄いピンクのバラと濃いピンクのスプレーバラ。

天地人三才はドラゴン柳で、肉付けにバラを配しました。
こちらも3種をまぜて生けています。

前の2作のきっちりとした風情とは異なり
自由に伸びる柳の線が楽しい作品です。

ピンクのバラがさりげなく全体の印象を引き締めてくれました。

この作品を生けた一希さんは若手のベテラン。
おおまかな説明だけでしっかりとした花型にまとめてくれる
頼りになる生徒さんです。



3作ともたっぷりとした水面が涼やかな作品です。
「四季それぞれの風情を楽しめる」、
いけばなの楽しさの一つであり、日本に生きる楽しみの一つでもあります。

皆さんも夏を思い切り楽しんでください。










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2012年06月20日

初夏のお生花

ご無沙汰してしまい、申し訳ございません。

ブログをお休みしていた間の習作の数々をまとめてご紹介します。

今回はお生花の作品です。


最初は新芽の美しい紅葉をいけた作品です。

もみじのお生花.JPG

この紅葉は一伸さんのお庭で剪定した切り落としの紅葉を頂いたものです。
新緑の紅葉はみずみずしくて、見ているとすっきりとした気持ちになれます。

切ったばかりだったせいかとても持ちが良く、
長いことショーウィンドウの中で道行く皆さんの目を引き付けていました。



次も美しい新緑の作品です。

いぼた.JPG

一貴さんのお稽古作品、花材は「いぼた」です。

花の包みを開けた時には、曲がりが無く、根本は細く枝先はぼてっと沢山の葉を付けた枝の姿が
あまり美しいと思えないいぼたでした。

でも出来上がりを見て一同うっとり。

ぽってりとしてた枝ぶりは、不要な小枝を切り取るとすんなりと美しくなり
次にはぶっきらぼうな直線を柔らかい曲線に変身させ
初夏の爽やかさを満喫できる美しい作品になりました。

飾り気のない花材を美しく変身させる、いけばなの醍醐味です。



最期にリアトリスの作品を。

穂槍草.JPG

一希さんのリアトリス。
草ものの基本を学ぶのに適した花材です。

しかし簡単に思われるものほど奥深いものです。
丹精込めて撓めたリアトリスの1本1本の線が組み合わされて出来上がる作品
ついうっかり撓め過ぎてありえない曲線に造りがちですが
このくらいのほんのりとした曲がりが一番、リアトリスの美しさを表現できます。




リアトリスと入力するとリア鳥巣と出てしまいます。
次にリアトリスを生ける時までに単語登録をしなくては・・・。











ラベル:もみじ いぼた
posted by 385 at 09:54| Comment(0) | TrackBack(0) | お稽古のお生花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする